事業計画の概要
事業計画の概要(添付書類 第1面)は都道府県によっては記入する内容(書き方)が違っているので注意する必要があります。 作成の面倒なページであり、多くの方が書き方で悩む代表となるページです。まずは②~⑦を記載してから①へ戻る方がスムーズです。 ※作成時は必ず各都道府県の手引き(記入例)を参照するようにしてください!

②産業廃棄物の種類
都道府県により産業廃棄物の品目を記載する場合や具体的な品名(廃蛍光灯など)を記載する場合があります。 「石綿含有産業廃棄物・水銀使用製品産業廃棄物・水銀含有ばいじん等」を取得する場合は注意が必要です。 必ず手引き(記入例)を参照しどのような書き方か確認してください。
パターン1
・燃え殻、汚泥、汚泥(石綿含有産業廃棄物を含む)・・・と記載
パターン2
・燃え殻、汚泥、廃蛍光灯、廃水銀電池・・・と記載
パターン3
・燃え殻、汚泥、石綿含有産業廃棄物(汚泥)、水銀使用製品産業廃棄物(汚泥、金属くず)・・・と記載
- パターン1の場合:汚泥、汚泥(石綿含有産業廃棄物を含む)はそれぞれ別の行に書きます。取得品目を書くだけなので一番簡単なパターンです。
-
パターン2の場合:廃蛍光灯、廃水銀電池と言った具体的な品名を書きます。
・廃蛍光灯は水銀使用製品産業廃棄物(廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず)の取得ができる。
・廃水銀電池は水銀使用製品産業廃棄物(汚泥、金属くず)の取得ができる。
- パターン3の場合:石綿含有産業廃棄物や水銀使用製品産業廃棄物を先に書いてカッコで品目を書くパターンです。
・廃油(水銀使用製品産業廃棄物)
・廃酸(水銀使用製品産業廃棄物、水銀含有ばいじん等)
・廃アルカリ(水銀使用製品産業廃棄物、水銀含有ばいじん等)
現在ではこれらの品目に該当する産業廃棄物の排出がほとんどなく、その為「とりあえず取っておくか~」は難しいのが現状です。 これらの品目を申請書に記載すると都道府県から「廃棄物データシート(WDS)」の提出を求められる事があります。 排出元業者さんから「廃棄物データシート(WDS)」をもらえる環境ならば取得は十分可能です。
※パターン1の都道府県なら取得できる可能性は大きいです。
③運搬量
予定の運搬量を記載する。
5t/月、10t/月などと記載
- だいたいそれらしい数字なら適当でOK!
④性 状
産業廃棄物の性状を記載する。
■粉状
燃え殻、鉱さい、ばいじん
■泥状
汚泥
■液状
廃油、廃酸、廃アルカリ
■固形状
廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、がれき類
- 液状を液体状と表現したり都道府県により若干の差異あり。(手引き/記入例参照)
- ここに具体的な品名(廃蛍光灯など)を書かせる都道府県もあります。(手引き/記入例参照)
⑤予定排出事業場の名称及び所在地
排出元の名称と住所を記載する。
あいうえお株式会社
〇〇〇県◇◇◇市×××(番地まで記載)
〇〇〇県の建設現場
〇〇〇県◇◇◇市×××(番地まで記載)
-
⑤か⑦のどちらかが申請先都道府県になっている必要があります。
例えば、青森県の許可を取得したい場合は排出元/運搬先のどちらかが青森県になっていないとダメです。 - 「都道府県まで、市まで」など都道府県によって番地まで記載しなくても良い場合があります。(手引き/記入例参照)
- 排出元が建設現場の場合「〇〇〇県の建設現場」又は「〇〇〇県の建設現場+住所」と記載します。住所は書かなくても良い都道府県もあります。(手引き/記入例参照)
あくまで“予定”排出事業場なので、現在契約のない「見込みの会社さん」でも基本はOK。 と言う事で排出事業者を見つける方法です。
Googleで「○○〇県 産業廃棄物 多量排出事業者」で検索!
各都道府県で「多量排出事業者処理計画及び実施状況報告」を各事業者毎に公開しています。その中の「実施状況報告」を一社ずつ見て行けば・・・きっと該当品目を排出している会社さんが見つかります!
とりあえず許可が欲しい方は是非活用してみて下さい!
⑥積替え又は保管・・
本ページは積替え保管を除く場合の記載方法になりますので「なし」と記載します。
なし
⑦予定運搬先の名称及び所在地
運搬先の名称と住所を記載する。
かきくけこ株式会社
△△△県□□□市◎◎◎(番地まで記載)
-
⑤か⑦のどちらかが申請先都道府県になっている必要があります。
例えば、青森県の許可を取得したい場合は排出元/運搬先のどちらかが青森県になっていないとダメです。 - 「都道府県まで、市まで」など都道府県によって番地まで記載しなくても良い場合があります。(手引き/記入例参照)
- 中間処分場/最終処分場の記載まで求める都道府県もあります。(手引き/記入例参照)
- 提出書類に運搬先の「許可証の写し」が必要になる都道府県もあります。(手引き/記入例参照)
⑤同様あくまで“予定”運搬先なので、現在契約のない「見込みの業者さん」でも基本はOK。 と言う事で運搬先業者を見つける方法です。
↓ココで検索!
公益財団法人 産業廃棄物処理事業振興財団
↓ココに電話!
Googleで「○○〇県 産業資源循環協会」で検索!
各都道府県にある「産業資源循環協会」に電話して「水銀使用製品産業の廃水銀電池を処理できる業者さんを教えて?」と聞いてみよう!対応の良い協会さんなら教えてくれますよ。結構ぐずぐず言われることも・・・
※提出書類に運搬先の「許可証の写し」が必要になる都道府県の場合は事前に業者さんとの契約が必要です。
とりあえず許可が欲しい方は是非活用してみて下さい!
①事業の全体計画
手引き(記入例)の通り記載するようにしてください。
「事業の概要」と「営業範囲」の2項目を記載する都道府県もあります。以下のように記載する事がほとんどです。
事業の概要
・〇〇〇県の「あいうえお株式会社」から排出される汚泥(石綿含有産業廃棄物を含む)を収集し、△△△県の「かきくけこ株式会社(中間処分場)」へ運搬する。
・〇〇〇県の「さしすせそ株式会社」から排出される鉱さい(水銀含有ばいじん等を含む)を収集し、▲▲▲県の「たちつてと株式会社(中間処分場)」へ運搬する。
営業範囲
・〇〇〇県、△△△県、▲▲▲県
- 事業の概要は下表に記載した取り扱う産業廃棄物の品目ごとに1行ずつ記載する事が原則です。
- 排出元の「あいうえお株式会社」は下表⑤の会社名を書く場合や業種(機械器具製造工場)などを書く場合があります。(手引き/記入例参照)
- 運搬先の「かきくけこ株式会社(中間処分場)」は下表⑦の会社名を書く場合や単に「中間処分場」とだけ書く場合があります。(手引き/記入例参照)
- 営業範囲は下表に記載した排出元、運搬先の全ての都道府県を記載します。